メイン

2008年09月06日

「ライリー他・見捨てられた歌 他」

フルートはホーレー、ギターはマクファーデン。
現代アメリカのフルート&ギター曲を集めた渋い一枚。

ビーザー「山の歌」より4曲。全部聴くと長いという人にもちょうどいい長さ。シンディはいい曲です。アメリカンって感じです。

リーバーマンの「フルートとギターのためのソナタ」が入っているのが嬉しい。ギターパートは簡単そうで、弾いてみると難しい。最近、やっとこさ楽譜を入手、やってみたい曲のひとつ。

ライリーの「見捨てられた歌」は、ちょっと東洋風。不思議な音楽です。いい曲。

現代アメリカのフルート&ギター曲は結構進んでいる!と思わせる名盤。

ナクソスのなかのギター室内楽作品としては、実に意欲的な(マニア向け?)一枚。

2007年09月21日

バッハ作品集(セルシェル演奏)

バッハを11弦ギターで演奏。
とにかくかつてセンセーションをまきおこした「バッハ演奏」であるに違いない。

今聞いても素晴らしい。
表現意欲はありながらも、すべてがコントロールされている。

11弦ギターの独特な響きが、古楽器を思い起こされる。なにか古の時代を思い起こさせる音色である。

おそらく、このセルシェルによるバッハは「ギターによるバッハ演奏」という範疇でくくってはいけないような気がする。リュートよりもある意味では、リュートらしい。そしてギターというよりはバッハの音楽が純粋に聴こえてくる。

スペイン発祥の楽器=ギター、というふうに考えると、やはりセゴビアなどの演奏に軍配があがるが、「音楽」というカテゴリーからみたら、あきらかにセルシェルが正当・・・。

イエペスなどと聴き比べてみるのも、「ギター」という楽器とは何か?を考えるのに役に立つ。

2007年04月07日

Lyrical Landscapes(アーリング・マルドラップ演奏)

ファンパス、カサドーの作品を収録して珍しい。
カサドーの「Leyenda Catalanas」は世界初録音。

Hallnas(ハルナシュと読む?)の作品を中心に収録されているCDでちょっと珍しい。

The Memory of a Dance

ギターはBret Heim。

デュアートの「舞踏会の思い出」と「イギリス組曲」が収録されている。
そのほか、定番ラベルのハバネラ形式の小品や、モーツァルトの編曲作品も含まれていて全体的に聴きやすい。

2007年04月05日

THE ENCHANTED DAWN

ギタリスト、ベンジャミン・バードリーとフルート奏者、シュミットとのデュオ。
曲目が面白い。
タイトルとなっている「魅惑の夜明け」はインドの古典楽器タブラ付!。
それだけでも聴く価値あり。

フレデリック・ハンドの名曲、「Psalm」も収録。これがとてもいい曲なのだ。
生きる希望がわいてくる。

ピアソラ「タンゴの歴史」も収録で、お買い得。

2007年01月26日

「フルートとギターのための音楽」マリア・エステル・グスマン&ルイス・オルデン

ロバート・ビーザーの「山の歌」収録。
テデスコの「ソナティネ」も収録。
ピアソラの「タンゴの歴史」という定番もしっかりとおさえている。

フルート&ギターのCDにおいてビーザーのこの作品が収録されているだけで、かなりレア盤扱いされるようだ。
エリオット・フィスクが録音したものは、高値がついている。

ということで、このCDは超お買い得、というわけである。
マリア・エステルは超名手。テデスコの演奏がとても良い。ビーザーも素晴らしい。

2007年01月24日

Mountain Songs

先日紹介したエリオット・フィスクのCDは絶版ということ&レア曲がはいっているということでプレミアがついている。

ビーザーのフルート&ギター曲「山の歌」が収録されているCDはプレミアついていることが多いようだ。
これも思いっきりその類。

2007年01月22日

the best of eliot fisk

ロバート・ビーザーの「山の歌」が入っている。
アマゾンの中古市場で恐ろしい値段がついている。
(下記リンクをご覧あれ)

絶版&ビーザーが収録されているのでレアアイテムになっているのだ。

ビーザーの曲はフルート&ギター。名曲である。

この曲は、マリア・エステル・グスマンも録音している。

2006年11月25日

アンドレス・セゴビア 1946年&1949年録音集

ナクソスのセゴビア復刻シリーズ第2弾。
これもリマスターが良い。
50代の油がのりきった演奏。勢いと繊細な表現のバランスが絶妙。

これがニュアンスまで忠実に再現されているのだから、“買い”である。
ナクソスだから値段も安い。内容は超一流。第1集と第2集まとめて購入しても2000円前後。

この第2集にはテデスコのニ長調コンチェルトが収録。セゴビアはこの曲を一回しか録音していない。

この頃から弦は現在のナイロン弦へと使用している点もこの録音集は記念碑的なものである。
第1集はおそらくまだガット弦の録音であるから、聴き比べてみるのも面白い。

2006年11月14日

アンドレス・セゴビア 1944年アメリカ録音集

SPからの復刻版。
音の粒立ちがよい。リマスターが実によい。
いままでのSP復刻と比べると雲泥の差である。

細かいニュアンスが感じ取れる。

セゴビアって、やっぱり凄かった!と思えるマストバイな一枚。
これで、セゴビアの凄さが分からなければ耳が悪いとしかいいようがない。

しかも安い!!
世界遺産級の演奏がこの値段で買えるとは・・・ナクソス恐るべし。

2006年11月08日

ナポレオン時代のギター伴奏歌曲集

カルッリ、ジュリアーニはクラシックギターを愛好する人ならおなじみの名である。
カルッリはエチュードで有名。
ジュリアーニは演奏会用楽曲が有名。

その両者とも歌曲を書いており、その録音となるときわめて珍しい。

珍しいのだが、演奏が・・・ちょっとひどい。もうちょっとなんとかならなかったのか!と叱りたくなること必須。
中古盤屋かアマゾンで1000円前後なら買い、だろう。それ以上だすと、マニア以外はがっかりする。
ご注意あれ。

2006年11月03日

ギド・サントルソラ ギター作品集

シーワース演奏。
サントルソラのギター作品がまとめて聴けるのが嬉しい。
演奏も良い。お手本的演奏だが、手堅い。
ソントルソラの作風は多岐にわたっている。ルネッサンス風あり、古典風あり・・・。
もちろん、現代的な語法を使った曲もありますが、いずれにしても聴きやすい。

美しい作品が多いのに、弾かれないのは何故か?・・・知名度が低いから?
(楽譜も入手が難しいのもあるかも)
まあ、いろいろ考えられるが、是非お聴きください。

シーワース女史の演奏が、“手堅い”ので、すこしとっつきにくく思うかもしれないが、本当に“美しい”作品が多いですよ。
(おそらく、楽譜から表現を丁寧にさらっていけば、もっと魅力がでるはず。シーワース女史の演奏は悪くないが、あくまでもお手本だと思って聴いたほうがベター)

2006年10月07日

ヨハン・フォスティエ「ナクソス ギターリサイタル」

ナクソスの新進演奏家リサイタルシリーズ。
このCDのレパートリーがかなりマニアック。

でも、名曲ぞろい。それでも、若い人は買わないだろう。

テデスコ「プラテーロと私」より。→暇な人はセゴビアと比較を。そうすれば、フォスティエ氏の意図がよくわかる。

ポンセ「スペインのフォリアによる変奏とフーガ」→長い!(25分)ですが、これを弾いておけば、ポンセの深みが分かります。フォスティエ氏の演奏は、丁寧なニュアンスで、各変奏の雰囲気を大事にした演奏です。

アセンシオ「賛歌の組曲」→ああ、珍しい。こういう曲をコンクールとかで、弾く人がばんばん出てこないと日本のギター界は駄目になる・・・と思う。スペイン東部を代表する(?)作曲家、ビセンテ・アセンシオの傑作。ドロッとした雰囲気に感じるが、そうはいっても地中海的な「広がり」と「豊穣」を常に感じさせる作品。


テデスコ「悪魔の奇想曲」→名曲中の名曲。中途半端な長さのため(11分弱)、コンクールとかでも弾く人が少ない。残念。

こう考えてみると、意外に、皆知っている曲(&練習している曲)って、コンクール向きの長さだったりしますね。

だから、このCDの収録曲が珍しいというわけですね。

ちなみに、楽器の音はまるで、エレアコ。なんだか、気になったので、ライナーを調べてみたら、ジョージ・ローデン。もう少しクラシックギターらしい楽器を使ったほうがいいと思う。
たぶん、フォスティエ氏の音楽性からいうと、ロマニリョス?

テデスコなんかは、フレタなんかがいいかも。

2006年09月15日

エル・ディアブロ・スエルト~解き放たれた悪魔(ジョン・ウィリアムス)

巨匠、ジョン・ウィリアムス演奏の南米曲集。
南米ものというと、ライトな感覚を思い浮かべるが、このアルバム収録曲は「アリーリョ・ディアス」レパートリーを中心としたものである。
難アレンジであるが、名アレンジの多いディアス編である。

個人的にこのディアス編楽譜をコンプリートするのが、私のライフワークでもあったので、このアルバムの登場は非常にうれしかった。

来日公演でも、「ああ、あの編曲は本当に弾けるんだ・・・」と、やはりジョンのテクニックに驚嘆。
というわけで、このアルバムは聞き耳はいいが、実はめちゃくちゃに難しいアレンジがほとんど。

ソホの「5つの小品」(名曲中の名曲!)が収録されているのも、なんとも嬉しい。これもディアスの愛想曲であり、やはり、その点においても、ジョン・ウィリアムスが巨匠アリーリョ・ディアスを讃えたアルバムといってもよい。

ディアス自身の録音が入手しづらいのが、残念。

2006年09月14日

レイ・デ・ラ・トーレ(ボッケリーニ ギター五重奏他)

レイ・デ・ラ・トーレの過去録音集成。
幻のボッケリーニ五重奏(名盤!)のほか、アルベニス、グラナドスの定番曲も収録。

マニアなところでは、ニン・クルメル「ミランのテーマによる6つの変奏」とオルボン「プレリュードと踊り」を収録。両者ともこのレイ・デ・ラ・トーレに献呈されている。

オルボンはかつて、現代を代表するギタリスト、マヌエル・バルエコも録音していた。
キューバの音楽の雰囲気を伝える名曲である。ブローウェル以前にも、こうような南米カラーの楽曲を提供していた作曲家がいたことが興味深い。

ボッケリーニは、とにかく名演!
だまされたと思って聴いてみるとよい。
芳醇な弦楽の響きがたまらない。“グラベ・アッサイ”の部分など涙ものである。

“ファンダンゴ”でのトーレのギターの切れも素晴らしい。チェロとギターの低音が絡み合い、重厚なハーモニーが生まれている。

現代的な演奏解釈からすると、ちょっと前時代的な感覚なのだが、これでいいのである。
とにかく、各楽器の特徴がよく出ている。

本当にだまされたと思って、お聴きください。

ちなみに、現代的な演奏を期待するとがっかりするとは思いますが、レイ・デ・ラ・トーレの演奏に感動できない人は、絶対にクラシックギターの音を理解できないのは確かです。


2006年08月22日

ヘンツェ「ギター音楽集 第1集」

フランツ・ハラー演奏のヘンツェのギター作品集。

「ロイヤル・ウィンター・ミュージック」(第2ソナタ)と「3つのティエント」が収録されている。

「3つのティエント」(=ギター現代曲の定番!)と「ロイヤル~」の第二ソナタを組み合わせているところが、商売上手。ということは第1ソナタはCDの第2集に収録なのであろうか?

まあ、現代音楽を得意とする、フランツ・ハラーの演奏で、ロイヤル・ウィンター・ミュージックが聞けるのはうれしい。しかもナクソスの廉価版。

2006年08月11日

ルチアーノ・ベリオ「セクエンツァ集」

現代音楽界の巨匠、ルチアーノ・ベリオの「セクエンツァ」は全14曲あり、それぞれ異なった楽器のために書かれている。
各曲が割合長めの演奏時間であるので、全集となるとなかなか種類が限られた。
セクエンツァを数曲収めたCDもあったが、大概はギターは省略。
ギタリストのCDに単独で収められていることもあるが、「勉強」という意味で考えると、全集の中で聴きたい!という気持ちもある。

そこで、ナクソスからとうとう廉価版で登場。ギターはパブロ・サインス・ビジェガス。
名演奏、名解釈!

2006年08月10日

バビット「独奏と二重奏」

アメリカにおけるセリー作曲技法の大家、ミルトン・バビットのナクソスから出ている作品集。
ホルン、フルート、ヴィオラなど様々な楽器のためにかいた室内楽曲が聴ける。

ギター&フルートの曲が「独奏と二重奏」(ナクソス独特の日本語バージョン帯の記載に間違いあり)が収録されている。
ギタリストは、デヴィット・スタロビン。

2006年08月08日

トランスフォーメーション(村治佳織)

「フェアウェル・トゥ・ストロームネス」を聴く為に購入。
これが収められているのは、他にデイバイン演奏、ナクソスの「イギリスのギター音楽集」である。

他に武満徹の「すべては薄明のなかで」や「ギターのための12の歌」が収録されているが、全体として聴きやすい、そして親しみやすい旋律の曲が収録されている。

2006年06月06日

ドメニコーニ自作自演CD Vol.2

カルロ・ドメニコーニ自作自演CD Vol2である。
ドミニコー二の組曲を中心に収録されている。

12のプレリュードは様々なスタイルで書かれていて、非常に面白い。
1曲が長くて1分強というのは、いいですね。
ドメニコーニ入門としていいということです。
フーガあり、トルコ風有り、ブルース風あり・・・
タイトルも「歌」とか「夢」とか「夜の歩道」などとなっており、数曲組み合わせて演奏するのもいいかもしれまん。

個人的には「ロビンフッド組曲」が収録されているのが嬉しい。
古典的な和声でかかれており、物語がイメージされやすい。
来日公演での、演奏も印象に残っているので、自演CDが欲しかったのである。

この自作自演集の解説はすべてドメニコー二が執筆している。
例えば、この「ロビンフッド組曲」はロビンフッドのお話が書かれているが、この曲が物語を描写した音楽であるとわかる。

この第2集で面白いのは、南米風作品が収録されていること。
それでもやっぱりドメニコーニ風である。余韻を大事にするというか・・・。

どちらにしても「コユンババ」だけがドメニコーニではない!と断言したくなるCDである。
まだまだ良い作品を書いていくだろう作曲家である。

ドメニコーニ自作自演CD Vol.1

カルロ・ドメニコーニはイタリアの作曲家。
ギタリストとしても優れた才能の持ち主。

「コユンババ」「トッカータ・イン・ブルー」はちょっとクラシックギターを弾いている人にはお馴染み。

さて、この自作自演集は1992年~、10年間の作曲作品から選ばれている。

あまり弾かれていない・・・または録音されているのが少ない作品が多数収録。

「砂山変化」は日本の曲をテーマに自由に変奏を繰り広げたもの。

「ブラジルの頑固な叔母さん」はジャズ的であり、現代音楽的でもある。
それでいて、さわやかな情感を感じる。聴き易く、モダン・・・なんとも不思議な音楽だ。

・・・その他、単純にギタリストとしてのドメニコーニを楽しむためにも良い。
生で聴いたときも思ったが、なんとも音程のとりかたが上手い。
したがってヴィブラートも絶妙。耳のいい人なのだろう。

2006年06月02日

PAPANDREOU演奏「コシュキン作品集」

コシュキンの作品は聴きやすく、ちょっとモダンがフィーリングが感じられて一般受けする。
ということで、現代曲入門者にもとてもよい。
つまり聴いて楽しく、弾いて「ああ意外にモダンね」と思える作曲家なのである。

PAPANDOREOU演奏のこのCDも、とても楽しく聴きやすい作品が集められている。
定番の「アッシャーワルツ」はもちろん、このパパンドレウ女史に献呈され、このCDで初録音されているものも多数あるので、コシュキンを極めたい人は必聴。
極めたくない人も楽しめます。

一曲目が「POLKA PAPANDOREOU」です。いい曲ですが、他の人は弾きたくないかも。

2006年05月28日

ルイス・ボンファ「ボサノバ」

なんとなく最近、買ってみた。
ボンファって聴いたことなかったので。
感想は、「渋めに上手い!」という感じでしょうか?
ギターを弾く人なら分かる感じの上手さ。
ピアノとのリズムの取り方がいい感じ。

派手ではない。

でも、なんだか、いかにもってボサノバ・・・
何故かピアノの音のほうに惹かれてしまった。

2006年05月23日

リョベート・ギター音楽作品集(ロレンツォ・ミケーリ演奏)

おなじみナクソス盤。
リョベートの作品をまとめて聴ける貴重な一枚。

リョベートというギタリストはいわば、“印象派”のギタリスト。
作曲作品にかなりモダンな和製がさりげなく使われている。
ギターの音色の面でも各弦に固有のトーンを意識して使った。

そいう意味でみると、このミケーリ氏の音色にギター本来の色気は乏しい。

だが、リョベートの作品をまとめて聴けるという点、しかも安価という点においては良い。

「Respueta」はある意味、ギターの限界を超越した曲。うまく弾ければ凄い。
コンクールとかにもいいかもしれない。

「Romanza」はそれと比較するとターレガ風に聴こえる。

リョベート作風を作曲年代とともに感じると、面白い。
19世紀末~20世紀初頭にどのような音楽の審美眼が変化したか、なんとなく理解できる。

2006年05月22日

Laureate Series「Elena Papandreou」(NAXOS)

おなじみナクソスの「期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ」です。
ちょっと昔に出たものです。
1995年GFAコンクール優勝とあります。
ギターは92年製ロマニリョス。
このCDで面白いのが選曲です。

作曲家ママンガキスの曲が多数収録。
(楽譜も多数出版されています)。
ギリシャ出身の作曲家のギター作品というのがとても珍しい。

この作曲家によるストラヴィンスキーの曲も収録。

耳なじみのある曲がコシュキン「アッシャーワルツ」とディアンス「サウダージ3番」「タンゴ・アン・スカイ」くらい・・・(売れなさそう・・・)

ママンガキスの曲はとても良いです!ということで食わず嫌いしない人にお勧めかも。

2006年05月18日

Lennox and Michael Berkeleyギター作品集(クレイグ・オグデン演奏)

CHANDOSというレーベルはイギリスもので変わったものを結構だしている。

これも最近のコレクター魂をくすぐった一枚!
レノックスは父、マイケルは息子。親子2代の作曲家。そのギター作品を“全て”収録。

“全て”なので、1928年セゴビアに献呈され、弾かれなかった「4つの小品」も収録されている。
これが収録されているのが、「凄い珍しい!」のだ。

1曲目の三連符トレモロが面白い。新古典的書法で書かれており、聴きやすい。
4楽章がちょっぴり、ドッジソン+テデスコ風に聴こえたりする。

オグデンの演奏自体は若干単調。お手本的演奏にはなる。

ギターのための6つのソナティネ(エスタレジャス演奏)

マドリッドギター界のいまや重鎮といってもいい、ガブリエル・エスタレジャス演奏のCD。
内容はスペイン現代作曲家がギターのために書いた作品集。

すべて「ソナティネ」。日本ではほとんど知られていない作曲家ばかりの作品集ではある。

いつもながらのエスタレジャスの「明瞭なトーン」が現代的な書法によく合っている。

デディケーションズ(ラック演奏)

先日ラックの楽譜をちょこっと紹介しました。
で、ラック本人によるラック作品集のCDです。

友人やグールド、ガルシア・ロルカなどに献呈された曲を含んでいます。

ラック自身の音色は軽いですが、表情は充分。結構楽しめます。

2006年05月15日

エスタニスラオ・マルコ作品集(オロスコ演奏)

第1集と第2集を購入。
マルコというのは、イエペスの先生だった人です。

演奏しているホルヘ・オロスコという人物はバレンシアで活躍している若手奏者。
私より10くらい上。丁寧でロマンティックな演奏。音色も良い。

楽曲はサロン風の小品といった感じか?
マルコはターレガの弟子であり、その影響を強く感じる。

2006年05月09日

柴田杏里「エル・メスティーソ」

最近聴き直して「いい内容だな~」と思ったCD。
いまさら柴田杏里さん。
やはり、上手い!
レパートリーも面白い。音もすっきりしていて聴きやすい。

duarteはこのCD解説によると、デュアートと読んで欲しいというのが、作曲家本人の希望らしい。

そういえば最近GGショップでも「デュアート」ってなってますね。


2006年04月25日

「イギリスのギター音楽集」(ディバイン演奏)

ナクソスのちょっと地味だが、内容とコンセプトが素晴らしい一枚。
現代イギリス作曲家によるギター作品を集めている。
ウォルトン、デイヴィス、バークリーなど。
こういうCDはあっという間に消えてしまうので、早めに購入しておいたほうがよいです。

マックスウェル・デイヴィスの「フェアウェル・トゥ・ストロームネス」(先日このブログで記事にしました)も収録。このナクソス盤では「さよなら、ストロームネス」という邦題になっています。

ロースソーンの「エレジー」の録音が珍しい。

2006年04月23日

「アランフェス協奏曲・他」(サントス演奏)

廉価版cd。
このCDの聴き所は「アランフェス協奏曲」ではなく、「他」となっているロドリーゴ作曲の「トナディーリャ」である。
ロドリーゴのギター2重奏曲。
トゥリビオ・サントス&オスカル・カセレスとの名デュオ。

重厚でありながら、リズミック。ギターの音も素晴らしい!

「アランフェス」よりもこちらが聴きたくて購入。

2006年04月08日

ぺぺ・ロメロ「禁じられた遊び/ギター名曲集」

ここ、1ヶ月ほどペペ・ロメロがマイブーム。
いろいろ聴き直して見ると、癖があるようでしなやか。自然。
なんだか不思議な奏者である。やはり「天才」というしかない。

1978年~1985年のぺぺ・ロメロの録音を集めたベスト盤。
安い!
内容は名曲集。
すっきりと聴き易いが、表現力は素晴らしい!

通な人は現在のぺぺ・ロメロの演奏と比較してみても面白いかも。

2006年03月30日

大友良英「ギターソロ」

大友良英氏の「ギターソロ」アルバム。
まあ、たまにはこんなもので聴いてみるか・・・という感じで購入。

この手のノイズ系ギターは嫌いではないが、合間にあるガットギターソロが、なんとなく耳に入ってしまって、くらくらする。

商売柄、ガット弦の音に注意が向いてしまう。いっそのこと、ノイズだけのほうが聞きやすいのかもしれない。

そんな自分の意識実験として「使用」する一枚。