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2006年06月08日

メイキング・マスター・ギター(現代ギター社)

副題は「ギターの名器とその製作法詳説」とある。

それほど難解な本ではない。
いいギター選びをしたいな~という方のためにもなる本。
材料や力木による音への影響や塗装の種類なども詳しく解説。

スペイン式とドイツ式などの違いなども大まかにつかめる。
名器の寸法、構造をしっかりと研究している点も良い。

著者はロイ・コートナル。

専門家が読んでもためになる。

ロマニリョスのインタビューなどもあり、意外に読みやすい。
ギターを弾く人は読んでおくと、楽器屋などで試奏するときちょっと堂々と弾けるかも。

でも頭でっかちにはならないように・・・気をつけて。

ちょっと高めの本ではあるが、ギターを弾き続けるならば、是非持っていたい本。

2006年06月06日

ドメニコーニ自作自演CD Vol.2

カルロ・ドメニコーニ自作自演CD Vol2である。
ドミニコー二の組曲を中心に収録されている。

12のプレリュードは様々なスタイルで書かれていて、非常に面白い。
1曲が長くて1分強というのは、いいですね。
ドメニコーニ入門としていいということです。
フーガあり、トルコ風有り、ブルース風あり・・・
タイトルも「歌」とか「夢」とか「夜の歩道」などとなっており、数曲組み合わせて演奏するのもいいかもしれまん。

個人的には「ロビンフッド組曲」が収録されているのが嬉しい。
古典的な和声でかかれており、物語がイメージされやすい。
来日公演での、演奏も印象に残っているので、自演CDが欲しかったのである。

この自作自演集の解説はすべてドメニコー二が執筆している。
例えば、この「ロビンフッド組曲」はロビンフッドのお話が書かれているが、この曲が物語を描写した音楽であるとわかる。

この第2集で面白いのは、南米風作品が収録されていること。
それでもやっぱりドメニコーニ風である。余韻を大事にするというか・・・。

どちらにしても「コユンババ」だけがドメニコーニではない!と断言したくなるCDである。
まだまだ良い作品を書いていくだろう作曲家である。

ドメニコーニ自作自演CD Vol.1

カルロ・ドメニコーニはイタリアの作曲家。
ギタリストとしても優れた才能の持ち主。

「コユンババ」「トッカータ・イン・ブルー」はちょっとクラシックギターを弾いている人にはお馴染み。

さて、この自作自演集は1992年~、10年間の作曲作品から選ばれている。

あまり弾かれていない・・・または録音されているのが少ない作品が多数収録。

「砂山変化」は日本の曲をテーマに自由に変奏を繰り広げたもの。

「ブラジルの頑固な叔母さん」はジャズ的であり、現代音楽的でもある。
それでいて、さわやかな情感を感じる。聴き易く、モダン・・・なんとも不思議な音楽だ。

・・・その他、単純にギタリストとしてのドメニコーニを楽しむためにも良い。
生で聴いたときも思ったが、なんとも音程のとりかたが上手い。
したがってヴィブラートも絶妙。耳のいい人なのだろう。

2006年06月04日

ミゲル・リョベートギター作品集1巻(シャントレル)

リョベートの作曲作品は意外にいい。
ここ数年、「スケルッツォ・ワルツ」なども演奏会で弾かれることも増えてきた。

ということで、シャントレルから全5巻でリョベート全集がでている。これは大昔に購入。
最近は入手困難(?)らしい。

リョベートオリジナル曲は、カタルーニャ民謡などよりも技術的に難易度が高い。
「ソルの主題による変奏曲」はスペイン伝来の旋律「フォリア」を使用。

「奇想風変奏曲」も弾いてみると、意外にいい。
ベルエポックな感じ?とでもいうのでしょうか?

リョベートの作品には、pimami運指が多用されているのが特徴。
楽譜を見て弾いてみると、リョベートってとても弾けた人だったのだな・・・と思うはずです。

2006年06月02日

PAPANDREOU演奏「コシュキン作品集」

コシュキンの作品は聴きやすく、ちょっとモダンがフィーリングが感じられて一般受けする。
ということで、現代曲入門者にもとてもよい。
つまり聴いて楽しく、弾いて「ああ意外にモダンね」と思える作曲家なのである。

PAPANDOREOU演奏のこのCDも、とても楽しく聴きやすい作品が集められている。
定番の「アッシャーワルツ」はもちろん、このパパンドレウ女史に献呈され、このCDで初録音されているものも多数あるので、コシュキンを極めたい人は必聴。
極めたくない人も楽しめます。

一曲目が「POLKA PAPANDOREOU」です。いい曲ですが、他の人は弾きたくないかも。

ママンガキス「エロティック・ミュージック」

ギリシャの作曲家ママンガキスの曲集。
タイトルが面白い。
表題の「エロティック」は弾いてみると確かに色気がある曲。
弾き易く(楽譜が読みやすい)、運指も明確につけられているので演奏しやすい。
途中リズムが細分化されているが、全体として譜面は読みやすい。

その他、古典的な響きがする楽曲が多く収録。
個人的に「オールド・チューン」という曲がトローバっぽい「ほの暗さ」を感じてヒット。
全体的にママンガキスという人はやはりヨーロッパ的なものというよりは東洋を感じさせる作曲家。

日本人の感性には合うかもしれない。

livedoor blogについて

さてさて私の教室用(仕事用?)ブログが不調である。
まあ、もともとlivedoorのブログはたまにサーバーの調子が悪くなる。

なので、とりあえずこちらにその旨を書いておこうと・・・。

ということで、このようにmovable typeでブログを作っておくと、便利だ。

ああ、何か言っておきたい!というときに、書き込める。
便利、便利。
ちょっとだけストレス解消。