« 2006年06月 | メイン | 2006年08月 »

2006年07月31日

テルツィ「カリヨンとその他の作品集」

ベンネヌート・テルツィは最近忘れられがちな作曲家。
「カリヨン」は左手だけでメロディー(スラーを使って)・・・
右手でハーモニクス。
知る人ぞ知る名曲である。

5弦を半音下げるという変調弦曲。
やってみると意外に難しくないが、オルゴールみたいで恰好いい。
ちょっと注目を浴びたい人にはお勧め。
(録音で聴いても面白くないが・・・)

その他の作品も技巧を凝らしたものが多いが、音楽的にはシンプル。
歌心溢れる旋律の作品が多い。

この楽譜はイタリアのミラノにあるRUGGINENTI EDITOREから出版。
残念ながら定番(?)「雪のパストラーレ」は入っていない。

KAWADE夢ムック「大瀧詠一」

読み通す本と読み通さない本、つまりぱらぱらとめくる本がある。
この本は私にとって後者。
大瀧&ナイアガラはもうかれこれ20年以上のお付き合い。

この本も多数の大瀧ファン&マニア、研究家(?)の文章で構成されていて、気楽に読んでも、へヴィーに読んでも面白く、ためになる。
まあ、もともと「ためになる」なんていったら、大瀧大先生から叱られそうだけれど・・・。

ロンバケ「雨のウェンズデイ」の歌詞が聞き取りにくい・・・(「壊れかけた和弦の」)から発展していく、細馬氏の文章が読み応えあり。
伝説のヘッドフォンコンサートについての分析も興味深い。
そういう意味で考えると、大瀧氏は「現代作曲家」の分類におかしくはない。(ナイアガラーの戯言)

2006年07月23日

ビル・エヴァンス「ジャズ・ピアニストの肖像」

久々に読み直した。
なぜか、本業と関係ない本を、本業が手一杯のときに限って、読みたくなってしまうものですね。

駆け出しの頃のエバンスが、「音楽を仕事にしていくためにはどうすればいいか?」と考え、その結論が「音楽に全身全霊をかけてとりくむこと!」というくだりに、そういうものだよねと共感。

更新が遅れているわけ

更新が遅れているのは、ねたが尽きたわけではありません。
コンピューターの乗り換え&微妙な移転&「え?これはこの時間でどのようにやれというの?」という仕事・・・などがかさなったせいです。

今週以降、少し余裕ができてきましたので、ぼちぼちスタートします。