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2006年05月28日

ルイス・ボンファ「ボサノバ」

なんとなく最近、買ってみた。
ボンファって聴いたことなかったので。
感想は、「渋めに上手い!」という感じでしょうか?
ギターを弾く人なら分かる感じの上手さ。
ピアノとのリズムの取り方がいい感じ。

派手ではない。

でも、なんだか、いかにもってボサノバ・・・
何故かピアノの音のほうに惹かれてしまった。

2006年05月27日

ウニオン・ムシカル・エスパニョーラの魅力

先日もこのブログに書いたが、楽譜の出版社にクラクラくることが多い。
コピーをしてしまえば、一緒であるし、演奏してしまえば、別に音は一緒だ。

だが、楽譜には風情がある。
特にスペインの出版社の譜面には愛着を感じてしまうのである。

だから、リョベートのアレンジ集などもウニオン・ムシカル・エスパニョール版で買ってしまいたくなる。

その他、フォルテア叢書やイタリアのzanibonなども好きである。
だからなんだ、と言われれば元も子もないが、楽譜好きというのはそういうものである。

音が弾ければなんでもいいというわけではないのだ。

2006年05月23日

リョベート・ギター音楽作品集(ロレンツォ・ミケーリ演奏)

おなじみナクソス盤。
リョベートの作品をまとめて聴ける貴重な一枚。

リョベートというギタリストはいわば、“印象派”のギタリスト。
作曲作品にかなりモダンな和製がさりげなく使われている。
ギターの音色の面でも各弦に固有のトーンを意識して使った。

そいう意味でみると、このミケーリ氏の音色にギター本来の色気は乏しい。

だが、リョベートの作品をまとめて聴けるという点、しかも安価という点においては良い。

「Respueta」はある意味、ギターの限界を超越した曲。うまく弾ければ凄い。
コンクールとかにもいいかもしれない。

「Romanza」はそれと比較するとターレガ風に聴こえる。

リョベート作風を作曲年代とともに感じると、面白い。
19世紀末~20世紀初頭にどのような音楽の審美眼が変化したか、なんとなく理解できる。

リョベート編『シューマン・アルバム』

ついついスペインの出版社、ウニオン・ムシカル・エスパニョーラの楽譜は手がでてしまう。
ピースでばらばらにもっているのだが、まとまってリョベート編シューマン集がでているので買ってしまった。

2006年05月22日

ママンガキス「4つの組曲」

楽譜の中表紙には「ソロギターのための22の作品(4部構成)」みたいなことが英語で書いてます。

Papandreou女史のナクソス盤にも収録されている「フォークダンス組曲」も入っています。

以下4つの組曲が入っています。
「ロマンティック組曲」
「フォークダンス組曲」
「ベル・エポック組曲」
「クレタ・ルネッサンス組曲」

最後のクレタ・・・は作曲家がギリシャのクレタ島出身ということに由来しています。

この楽譜の問題点は・・・出版社も解説もギリシャ語で書かれていて解読不能・・・
後ろの方に載っているその出版社の出版リストも全てギリシャ文字・・・

曲はとってもいいです。

「フォークダンス組曲」を聴いてみたい人は以下をどうぞ。

Laureate Series「Elena Papandreou」(NAXOS)

おなじみナクソスの「期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ」です。
ちょっと昔に出たものです。
1995年GFAコンクール優勝とあります。
ギターは92年製ロマニリョス。
このCDで面白いのが選曲です。

作曲家ママンガキスの曲が多数収録。
(楽譜も多数出版されています)。
ギリシャ出身の作曲家のギター作品というのがとても珍しい。

この作曲家によるストラヴィンスキーの曲も収録。

耳なじみのある曲がコシュキン「アッシャーワルツ」とディアンス「サウダージ3番」「タンゴ・アン・スカイ」くらい・・・(売れなさそう・・・)

ママンガキスの曲はとても良いです!ということで食わず嫌いしない人にお勧めかも。

2006年05月18日

Lennox and Michael Berkeleyギター作品集(クレイグ・オグデン演奏)

CHANDOSというレーベルはイギリスもので変わったものを結構だしている。

これも最近のコレクター魂をくすぐった一枚!
レノックスは父、マイケルは息子。親子2代の作曲家。そのギター作品を“全て”収録。

“全て”なので、1928年セゴビアに献呈され、弾かれなかった「4つの小品」も収録されている。
これが収録されているのが、「凄い珍しい!」のだ。

1曲目の三連符トレモロが面白い。新古典的書法で書かれており、聴きやすい。
4楽章がちょっぴり、ドッジソン+テデスコ風に聴こえたりする。

オグデンの演奏自体は若干単調。お手本的演奏にはなる。

ギターのための6つのソナティネ(エスタレジャス演奏)

マドリッドギター界のいまや重鎮といってもいい、ガブリエル・エスタレジャス演奏のCD。
内容はスペイン現代作曲家がギターのために書いた作品集。

すべて「ソナティネ」。日本ではほとんど知られていない作曲家ばかりの作品集ではある。

いつもながらのエスタレジャスの「明瞭なトーン」が現代的な書法によく合っている。

デディケーションズ(ラック演奏)

先日ラックの楽譜をちょこっと紹介しました。
で、ラック本人によるラック作品集のCDです。

友人やグールド、ガルシア・ロルカなどに献呈された曲を含んでいます。

ラック自身の音色は軽いですが、表情は充分。結構楽しめます。

2006年05月15日

エスタニスラオ・マルコ作品集(オロスコ演奏)

第1集と第2集を購入。
マルコというのは、イエペスの先生だった人です。

演奏しているホルヘ・オロスコという人物はバレンシアで活躍している若手奏者。
私より10くらい上。丁寧でロマンティックな演奏。音色も良い。

楽曲はサロン風の小品といった感じか?
マルコはターレガの弟子であり、その影響を強く感じる。

ストレス解消法

結局、昔からCDショップに行って、買い物するのが個人的なストレス解消法。
今日もタワレコに行って、購入。
買って聴いていないのがどんどん溜まっていく・・・。

ということで、このブログをつけ始めたわけではあるが・・・。
全てを書ききれない(&聴ききれない)のも困ったものです。

2006年05月09日

ラック:ルネッサンスの誘惑

これは名曲!

ラックの中でも傑作である。
どっかで聴いたことあるな~とおもったら柴田杏里さんがCDに収録していた。

弾き易く、演奏効果も高い。

譜面もラックの作品としては読みやすい。
ということで、とっつきやすい作品。

ラック:バラライカ

単にタイトル買い。
ちょこっと弾いてみると、たしかにバラライカ風。

ほとんど即興風・・・でOK?

かくし芸としていいかもね。

ラック:作品集(GSP)

これもシュテファン・ラックの作品集。
ロマンティックな曲が多い印象。

ロバート・ブライトモアーに捧げられた「5つのエチュード」が、とてもシンプルでよい。
ブライトモアーらしいというか。

ミクルカに献呈の曲もあり、そういう意味でも質が良い作品集。

ロルカ讃歌も収録。(「CRY OF THE GUITAR」という題で)

ラック:ギター作品集第1巻

第2巻があるのだろうか?
ざっと見渡すと、デロデロ系の曲が多い。

「チェコの御伽噺」という曲がルネッサンスっぽくて良いな~。後ろのほうがとても面倒くさいけど。

全体的にいろんなテクニックを使っていて、むずかしめ。

無駄なテーマを追求する

楽譜を買うとき、何を考えているか?
私の場合、半分はコレクション、半分は研究、半分は意地で購入。

他人が持っていると悔しいので、とりあえず買う。
一応弾く。ぱらぱらと。

ということで、最近のブームはシュテファン・ラックだったりする。

ということで、今からとりあえず最近買ったラックの譜面をご紹介。

GWも終わり・・・

ゴールデンウィークも終了。
最近すごいことに気づいた。
仕事をしているほうが体調がいいということ。
なんとなく楽器を弾いていたほうが、姿勢とか動きとかに意識的になるということである。

盆暮れ正月あたりになると、何故か疲れが溜まりやすい。

ということで、先週土曜より通常通り仕事しているが、だいぶ体調が回復してきた。
いいことだ。

で、このブログもまた地道に更新を続けます。

柴田杏里「エル・メスティーソ」

最近聴き直して「いい内容だな~」と思ったCD。
いまさら柴田杏里さん。
やはり、上手い!
レパートリーも面白い。音もすっきりしていて聴きやすい。

duarteはこのCD解説によると、デュアートと読んで欲しいというのが、作曲家本人の希望らしい。

そういえば最近GGショップでも「デュアート」ってなってますね。


トナッツィ著「印象派のギタリスト~ミゲル・リョベート」

ベルベン社より出版されている、ギタリスト、リョベートの伝記。
&楽曲解説。
もともとは古い本。1965年出版だそうな。

イタリア語で書かれているので、とりあえず流し読み。
じっくり読めば、楽曲解説などいろいろと情報がありそうである。