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そんなこと電話でいわれてもしょうがないのよね…。電話はやはり凶器である。相手の時間を奪うということを忘れてはならない。
しかし、いまどき電話アポイントをとろうとがんばっているというのも…。精神的に壊れてくるだろうね。
というのは結構重要だろうね。特に教えるという部分では。女性の悩みはやはり女性にしかわからないことが多いのだろう。どうしても分からない部分は、女性に聞き出してもらうしかないのかも。
春になるとわんさかいるのだ、学生が。まだ新入なので群れをなしている。ほんとうにわじゃわじゃ、いる、のだ。
いったい彼らのうち何パーセントが、その学んだことを活かせる職業につけるのかわからないが、ごくわずかだろう。そういうことを考えていると、ああ専門学校の売りつける「夢」に騙されているのだな〜と思う。
そう考えてみると、哀れだ。
4月の終盤に近づくとなんとなく入会問い合わせが増える。昨日だけで2件来た。その他、外部の教室も増え始める。青葉台は現在満席。もうしばらく新入さんはとれない。
友人ギタリストのポリシー。なぜかギター界には、生活に困らない人が多い。彼はまだ20代半ばだが、35までの猶予期間を親から与えられているらしい。それまでは「演奏中心」でいくということである。
自分は27で、さあ稼がなきゃ！と思って、レッスンも演奏も全部がんばろうと思ってやって、なんとか30になったあたりで、形になった感じ。演奏、教授、どちらも中心におこうとは思わなかったし、結果として教授活動のほうで、定収入は確保している。
もし、後輩にアドバイスをするのであれば、ある一定期間、集中して勉強した後に、教授活動も演奏活動も平行して全力を尽くすことを勧める。きつい生活であるが、どちらかを中心にすると危険である。この過ちをして、挫折したギタリストをたくさん知っている。
まあ、こんなことここで書いてもしょうがないのであるが…。
某大手音楽教室の講師の取り分。某大手から派遣されるという形をとるので、その大手に半分。さらにそこから提携の楽器店に半分。結果生との支払額の25パーセント程度に。うああ、悲惨。
個人レッスンでひとり10000円だとして、一日朝10時〜午後8時まで満席にしても、20人。20人×1万＝20万の25パーセント…は5万円。
もし、週6日朝から晩まで働いても月収30万なのである。ああこれでいいのか？。実際は、上記のような満席状態はまれ＆労働基準法があるので、おそらく必死にがんばっても20万程度なのだろう。
だから大手音楽教室はグループレッスンを推奨するし、講師のほうもそれを望むのである。
意外に身近にあるものである。自分が作品に対して最初感じた印象が一番大事なのではないか？と最近良く思う。これを練習していくうちに忘れてしまうので、弾く意欲が失せてくるのである。失せてきて練習がルーティン化してしまう。
私が属するギター界はプロとアマチュアでなりたっているが、最近「美しいアマチュア」が少ない。プロの仕事は、アマチュアがいるから成立していることは勿論であるが、それにこびる必要もない。一般にプロと呼ばれる人は、その活動の中心が演奏であっても教授であっても、その芯にあるものは変わらない。それは「音楽に対する情熱」である。
はっきりいってしまうと、音楽に対する情熱があるから、他の仕事よりも音楽に関わる仕事を選択したのである。そのプロに対する敬意というものが、最近のアマチュアには欠けているように思う。同様に真剣にプロになろうとしている若手に対しても欠けている。
ネットなどで、好き勝手プロの仕事にいちゃもんをつけるのは勝手であるが、もうすこし節度を持ってほしいと思われる発言も多い。ミクシや、掲示板などでの、あるひとつの発言が、思慮のない賛同者を生むということを、あまりにもアマチュアさんたちは理解していないようである。
アマチュアはプロとは違うので、好きにやります…というのは勝手だが、プロの生活や自由を奪うような発言や行動は許されるべき行為ではない。
アマチュアは意見するな！と言っているのではない。アマチュアにはアマチュアの「美しい領域」がある。原則として、プロはアマチュアの演奏や発言に敬意を払っていると思う。であるならば、アマチュアがプロに対して領域侵犯しないことを、望む。
私個人が領域侵犯されたわけではないが、されている某団体があるので、いちおうここに「覚書」として記しておく。
先日プロとアマのすみわけのことを書いたが、ここ数年思うことは「知識欲旺盛なアマチュア」が減った、ということだ。＆ネット依存症。基本的な知識は自分の力で探すことである。できれば、足を使って楽譜屋を回る、ということすら忘れている。楽譜は本とおなじ存在である。紙の質や手触り、デザインを含めて、その出版社のポリシーを表している。
ネットで適当な楽譜を探すのは手始めとして悪いことではないが、やはり「ギターを愛しているならば」避けるべきである。もちろん、どうしても入手困難な楽譜の場合は知人にコピーなどを頼むということは許されるだろう。だが、それも徹底的に調べてからの話である。
そして、最近はなんでもネットで聞いてしまおうと愚人が増えているようだ。ミクシのコミュニティなどに顕著な傾向だ。自力で調べる、もしくは専門店に訊いてみる、もちろんネットで調べてもOKである。とにかく最大限の努力を自分ひとりでしてみることが「知識」を増やすうえで大切だ。
『ネット依存症・・・ミクシ、ギターだけでなく、どこのサイトもそうです。調べるより聞く方が早い、と思う人がいれば、喜んで答える人もいるから、困るんですよね。』→そのとおりですね。かといって、『そんなの自分で調べたら？』っていうのも冷たいようだし。難しいところですね。
『楽譜屋めぐり・・・実物を見てから、買うのは基本ですが、国内の値段は高いので、ついネットで買ってしまう。これも「反則」でしょうか？問題は、ネットの普及で、楽譜屋も本屋も在庫を減らすか、完全に消える場合もあります。 』→時代の趨勢としては現物をキープする商売は減っていくでしょう。本屋も楽譜屋もやはり店員の質がものをいうのだと思います。かつての渋谷HMVのクラシック売り場にいた店員さんは、ものすごい知識量でした。いまはほんとうに駄目。クライスラーすら知らない。タワレコにはかなり専門知識のある店員さんがいて、CD化されたイスパボックスのスペイン古楽集成を20分くらいであるだけ集めてもらったことがあります。そういうのをプロの仕事という。今でも渋谷タワレコのクラシックの品揃えは素晴らしいと思う。現代音楽のところなど、ものすごい掘り出しものがあることがあります。
私がミクシで書いた楽譜屋の先々代の店長が、実はコメントを残しているtさんです。彼の知識量もすごかった。
なんとなくタイトルをいっただけで、「あれかな〜」といって、目的のものを探してくれた。「ここにはないけど、あそこにはあるかも」といって、店を紹介してくれたりもしました。買い手自身にある程度の知識があり、店員さんとのやりとりで更に知識が増えていくというのが理想的な「楽譜屋」のあり方でしょうね。
ネットでも購入は悪いことではないと思います。このあたりはバランスなのですが、私は日本で仕事している以上原則として日本にあるものは日本で買うことにしています。同じ業界にお金をおとすことが、自分がいる業界全体の活性化につながると考えるからです。
もちろん海外からしか入手できないものは注文します。また仕事上急ぎのものなども、クッションがない分速く入手できるのもネットの利点ではあります。
私の原則としては、日本で手に入るものは日本で、というものですね。
『余談ですが、渋谷のBook First は、現在の場所をやめて、駅前の狭い所に移るそうです。』→まあしょうがないでしょうね。あの本屋さんは、それほど魅力的な棚作りできていませんからね。まだツタヤさんのほうが、面白い。結局本も膨大にありますからね。どのような本を平積みするか？とか、どういう特集を組むか？というのを真剣に考えないと、駄目になるでしょうね。これもまた店員の才能によるところが大きい。
過去の日記をまとめよみ。とりあえず、この新アナロガー日記のみを。旧アナロガー日記のアーカイブ化はまるで進んでいないので、なんとかしなきゃな〜。未編集でhtml化してしまうか？
t-diaryとしてのデータ移行はまったくどうやればいいかわからないしね。
ざっと読んでみると、いろいろと細かい部分が変化している。
これは最近、あまり形にこだわっていない。とにかくやったことや、やりたいことを好きに書いているいるだけ。なにか形式を決めると続かないです。それでもかなり役にたっていると思う。
ギタリストにも日常があります