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ギター音楽への招待(高橋功)

それにしても凄い情報量!
けっして新しい本ではないが、シェーンベルグ、ヘンツェ、ルーセル、ミヨー、マリピエロ・・・などなど、かなりの情報量である。(現在のギタリストでも、これらすべての資料を持っている人は少ないのでは?)

クラシックギター音楽について、当時これほどまで資料を集めたとは驚きである。

コンクールの情報などはちょっと古いが、どのようなギタリストを輩出しているのかがわかる。

終わりのほうにある「ギターに貢献した邦人」もリベラルな視点で書かれている。
古賀政男とクラシックギター界との関わりなどは必読。

出版社の資料も貴重。これだけまとまっているのは珍しい。しかもギター関連という意味で。

1972年出版、という本なのに、内容は色あせない。
クラシックギター史の基本書である。