ギタリストの余韻(小原安正)
現在の日本ギター界のベースメントを築いた小原安正氏の著書。
「古賀ギターと対決する」など、ギターへの熱い情熱を感じる。
ギターの持つ大衆性と下劣な通俗性を一緒にしないこと!が小原氏の信念であった。
現在では古賀政男作品の価値も純粋に評価されているが、ギターの可能性を信じていた小原氏の情熱を感じることができる。
とにかく、クラシックギターとは戦後どのような発展をしていったかを知るには格好の本。
おそらく、私なんかは、小原安正氏の代から考えると孫レベルに位置しているわけで、実はこのあたりの世代の人の話をまとまって読める本は非常に少ない。
まあ、クラシックギターを弾く人なら、とりあえず購入。この手の本は絶版になると入手困難になりますので・・・。