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上達の法則(PHP新書)

サブタイトルは「効率のよい努力を科学する」とある。
おそらくカテゴリーは一般書籍だと思ったが、私がギターを教える仕事&演奏する仕事という立場であるので、その点から得るところがとても多かった本である。

まず、何を上達する・・・ということの効用を書いてある。
この部分がとてもいい。つまり、誰でも何かひとつに秀でることによって、その後の人生全てにおいて「自信」がでてくるのだという。
確かに楽器の習得が早い人は、何事も飲み込みがいいような気がする。

その後、ある瞬間に「悟る」感じ・・・だとか、模倣の重要性、質と量の関係・・・それこそ、おそらく何かを習っている人(または教えているならば、だれでも「ああ、そういうことだったのか!」と思わせられることが多い本であることには違いない。

特に長年、何かを習ってきた人には、「あの時の先生の教えはこういう理由があったからなのか!」というふうに思う部分が多いと思う。

つまり、これは私の音楽家、教師の仕事のうえで、経験から学んできたものを理論づけてくれている本である。