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富川ギター教室

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聴かせる演奏を目指せ!表現法講座

「歌うように弾く」?

歌い方にはいくつかのルールがあります

歌うように弾くこと

楽譜から音楽を読み解く際に大事しなければならないのは、「歌うこと」です。そして、 「正しく歌うこと」を実現するために楽典の知識といくつかのコツが必要となります。 多くの音楽家は経験からこのコツをつかんでいることが多いのです。そのコツは「西洋音楽での 美しさ」の規範に則っています。俺流に歌うというのでは困るのです。
西洋音楽の基本は「自然さ」であると思います。音楽は自然に、かつ美しく歌わねばならないのです。 以下基本となる用語を説明しつつ、私が見つけた幾つかのコツを紹介していこうと思います。

フレージングとは?

よく聴く言葉ですね。音楽家同士の間でも「あの曲のあの辺のフレージングはどうとってる?」とか いう内容の会話がなされます。フレージングを理解しなければ「正しく歌うこと」は不可能です。 では、そもそもフレージングとは一体なんなのでしょうか?
簡単に言えば「意味のまとまり」です。ある文章を理解しやすく、イントネーションをつけたり、 句読点をつけたりするのと同じ作業を音楽でもすれば良いのです。聴いている人が「ここで新しい 文章がはじまったんだな」とか「やっとオチがついた」とかわかり易いように「意味のまとまり」 を提示するのがフレージングです。「ガカハガキンチョキライダ」という文章があったとします。 これを「画家はガキンチョが嫌いだ」と私が意図したように(すごい文章ですいません・・・)分から せるようにしなければならないのです。「画家はガキン!チョキ!ライダ〜!」と聴こえては困る のです。「画家はガキンチョが嫌いだ」と日本語で打つと漢字とカタカナを使うことによって意味が 呼んでいる人にも伝わります。しかし、音楽においては漢字とカタカナの区別のような目に見える要素 はありません。では、話言葉で上の例文(?)をわからせるとしたらどのように言えばいいでしょう?
おそらく「がかは、がきんちょが、きらいだ」と区切りつつ、各単語を正しいイントネーションで発音 すれば、通じます。音楽はどちらかというと話し言葉に近いので、句点、読点といった「間」で表現する のがまずは基本ではないか、と考えることができます。それに加えて、イントネーション(抑揚)も使え そうです。
実際にフレージングを「句読法」と呼ぶことがあります。フレーズとフレーズはちょっとした間を作って ください、と教えられた人も多いと思います。ですが、実際にただフレーズを「区切って」演奏すると、 非常にぎこちない演奏になる場合が多いのです。ただ区切っただけでは非常に硬い印象を与えます。 歌でのブレス(息継ぎ)と同じであると教えられた人も多いと思いますが、実はそうではありません。 それではなぜ間をあけるだけでは不自然な表現となってしまうのでしょうか?
あるフレーズをひとつのまとまりとして聴かせるもうひとつの要素は「アゴーギグ」です。これは速度変化 のことです。動きのことです。これがあってこそ、フレーズははっきりとひとつのまとまりとして認識され ることになるのです。

フレーズの中の動き

ある文章に始まりと終わりがあるように音楽のフレーズを表現する際にも始めと終わりを意識するように します。始まりと終わりがあれば中間の部分は「ある種の盛り上がり」があると考えてみてください。 つまりフレーズの基本形はこうです。

始まり〜盛り上がり&頂点〜終わり

もっと面倒くさく書くと、始まりの部分は「アナクルーズ」、盛り上がりの頂点を「構造的アクセント」、 そして終わりの部分を「デジナンス」と呼ぶこともあります。より詳しくフレーズの構造を分離した方法 論もありますが、あくまでも入門編として「始まり〜盛り上がり&頂点〜終わり」をひとつのフレーズの 基本構造ととらえておいてください。
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