富川ギター教室〜クラシックギターに関する読み物〜
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スペイン・ギター留学記
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スペイン・ギター留学記ホセ・ルイス・ゴンサレスのマスタークラスホセ・ルイス・ゴンサレス氏のマスタークラスを受けることになり、「プラテーロと私」から 「プラテーロ」を弾きました。場所は新大久保のR's コートだったと記憶しています。途中から他の生徒さんの 通訳を手塚氏から任され(一応スペイン語専攻でしたから)、あたふたした記憶があります。私自身のレッスンはヴィブラートのかけ方、セミアポヤンドの使い方など、いかにメロディーラインを魅力的に 響かせるか、という教えを受けました。 その後、私のギターを気に入ってしまったらしく、私のギターを使って他の生徒さんとのレッスンをして いました。当時私が使っていたギターはマルセロ・バルベロ2世でした。ラミレス・ユーザーとして有名な 彼でしたが、根本的に松材の楽器は好きだったようです。余談になりますが、手塚氏の主宰する合奏団と スペイン演奏旅行に行ったときに、グラナダでホセ・ルイス氏と合流しました。この時手塚氏所有のマルセロ・ バルベロ1世をロビーで試し弾きしていましたが、そのままミニコンサートとなってしまい、約3時間ほど弾き 続けていました。このことからも、彼がアグアドやサントス・エルナンデス系の楽器に対して、高い評価を していたことが理解できます。 さて、話はそれましたが、私のギターを使って他の生徒のレッスンをしていましたが、戻ってきた私の愛器は 彼のつけていた香水とスペイン煙草の匂いがしっかり染み付いていました。それから3日ほど、抜けませんでした。 今思い返してみると、彼のその存在感は独特でした。自由でいながら、それでいて少しせっかちで、 それでいて、気遣いもしっかりできる。人間性溢れる、という言葉がぴったりの人物でした。
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