富川ギター教室〜クラシックギターに関する読み物〜
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スペイン・ギター留学記
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スペイン・ギター留学記きっかけある人との出会いがスペイン留学へのきっかけとなりました。 その人の名はホセ・ルイス・ゴンサレス氏です。敬意を持って 弟子達はみなこの人物のことを「マエストロ」と呼びます。 今では「巨匠」という言葉を誰に対しても簡単に使ってしまいますが、 私にとってマエストロとは彼に他なりません。彼の演奏を始めて聴いたのは私が大学に入学してからのことで、1994年であったと 記憶しています。とにかくその「音」が素晴らしかった!。カザルスホールに響く そのギターの音は今までに聴いたことがないものでした。印象に残った曲はソルの 幻想曲「別れ」です。それまで硬い印象しかなかった古典派のソルの旋律がこれほどまでに 美しいものであると初めて感動したのです。表現もさることながら、この曲の演奏から 感じたのは「一音の重み」でした。いくら表現をきっちりしても、そこにギターらしい美音が 存在しなければ楽曲の魅力を100パーセント引き出すことはできないのだと気づかされました。 その後の打ち上げにも参加することができました。これは私が当時習っていた手塚健旨氏が ホセ・ルイス・ゴンサレス氏の友人であったということです。 この時の打ち上げで、持ってきた彼のCDにサインをしてもらいました。今でも、このCDは私の 宝です。居酒屋かなにかで打ち上げをやったので、CDジャケットのところに彼の指についていた 醤油のしみが残っています。今でもこのシミをみると、あの時の彼の姿が浮かんできます。 とにもかくにも、この時が彼との初めての出会いでした。
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