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汎音楽論集(高柳昌行著)

高柳氏はジャズの分野で活躍。
日本のフリージャズの開祖とも言える人である。

帯の文句「糟も残らぬ音楽等、論外である」・・・ハードな言葉。
内容は様々な雑誌などに寄稿したものを集めたものである。

ガボール・サボを音楽家として高く評価している。オリジナリティの観点からである。

個人的にはローリンド・アルメイダの来日公演への批評が面白かった。
とてもひどい演奏だったらしい。ところどころにクラシックギタリストへの深い造詣が伺えるところもあり、博学であったのだなと感心した。フラメンコも聞いているし、ショーロなどもすでに研究していたそうだ。

こりゃあ、凄い人が日本にもいたものであると、ひたすら感心して読み進めた。