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2007年02月01日

音楽の生存価(福井一著)

音楽療法の虚像と実像・・・
モーツァルト効果は本当か?・・・etc

なんだか、かつてあった「噂の真相」音楽版みたいな本ですね。

音友から出ているので、内容なしっかりしています。

ある意味、音楽への夢をぶち壊す内容だが、科学的な研究をもとに書かれている。
もちろん、科学的に実証された効能なども述べてあるので、フェアな本ではある。

どちらにしても、漠然と「音楽っていいわ~」と思っている人は読んでみるといい。
モーツァルト効果・・・とか『癒し』とかブームに踊らされつつも、『俺はハードロックのほうが安心するな~』という方もいたのではないかと思う。『何度聴いてもクラシックはだるい・・・もしかして俺は異常?』と心配するなかれ・・・。そういう人も充分に正常。音楽嫌いも正常。そういう意味で読むと安心できるかも。

結局、自分の好きな音楽を聴いていれば、いい・・・ということなのかも。
モーツァルトがどうしても駄目な人は駄目だしね。

ある意味で、とってもタイムリーな本。某テレビ番組の嘘科学に似たものが、音楽の世界にも一杯あるのが分かりますよ。