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「ギターは日本の歌をどう変えたか」(平凡社新書)

現代ギター社刊「ギターの歴史」は確かにいい本だが、ある意味で「ギター史」の本で軽めのものがあった。
それがこの本。

実はギター史の本である。クラシックギター史の本ではないが、もちろん全てのギターの根本はクラシックギターであるので、20世紀に入るまではクラシックギター史の本といってよい。

リュートやビウェラとの関連、セゴビアの登場、日本でのギターブームなども書いてあり、ある意味では「日本のギター史」本と言える。古賀政男についても書かれており、そのセゴビアとの関連も触れている。そういう意味でも絶対に海外のギター史の本には書かれていない、日本クラシックギター史を簡潔にまとめてある。

新書で読みやすい、安価、という意味でもギター史初心者にお勧め!