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ある事件が起こった。とはいっても事故とかではない。ちいさい子の親に対する感情にいたく打たれてしまった。ことの詳細は書かないが、その子(初対面、4歳)と話しているときは分からなかったが、ここにいればお母さんに会える!という強い気持ちがあったのだ、ということが昨日あたり理解できた。
そう考えてからショパンを聴いてだけで泣きそうになる。子供の思考回路というのはいたってシンプルである。それを純粋という言葉で片付けたくないが、そうとしかいいようがない。
それが分かってから、「とにかくせつない」のである。その子の姿を思い出すだけで、切なくなってくる。もちろん、自分にもそういう時代があったのだろうけど、そういう気持ちはすっかりなくしているし、それ気持ちを取り戻すことは不可能であろう。取り戻す気もないし。
しかし、その子が持っていた、その瞬間の親に対する感情こそ、「信頼」というものの真実の姿のような気がしてならない。これでやっと弾ける曲が増えるような気がする。やはり人間なんでも経験してみるものだし、そこから得られる気持ちを大切に生きていこうと思う。
ほんとうに小さな出来事だったけど、その子には感謝したい。
ギタリストにも日常があります