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若いピアニストへの手紙(ジャン・ファシナ)

音楽の技術、表現について「ごくあたりまえ」のことを、「ごくあたりまえ」に書くことはとても難しいのである。
それをファシナ氏はやってしまった。

スタッカート、レガートについての簡潔にして、的を得た定義は「あ!」と思う。
普段自分では感覚で分かっていることを、言葉で説明されると感動してしまう。

だから、この本は実際に演奏活動に関わっている人が読むと頭がすっきりする。

とにかく、簡潔。だが、奥が深い。
音楽をする上でもっとも大切は基本を再認識させてくれる本である。