« 世界の愛唱歌 | メイン | 細野晴臣インタヴュー »

エスクァイア日本版「発見、クラシック音楽」

ネイガウス氏の書籍を先日紹介したが、偶然にも雑誌「エスクァイア9月号」にロシアピアニズムの特集が載っていた。
確かに、ロシアのピアニストには、共通した音があると思う。それを解明しようとする試みは、ある意味で無謀だが、しっかりとした取材でなんとなくそのルーツが見えてくる。
やはり、雑誌もあなどれない。700円で、この内容&「特集テーマ」は、買い、である。

古楽についての特集も組まれている。重鎮アーノンクールは当然、そしてジョルディ・サバールも当然登場・・・。
面白いのが、サバール・グループの撥弦楽器担当のロルフ・リズレヴァントが登場していることだ!。
ホプキンソン・スミスの弟子という正統派&もともとジャズ奏者出身・・・という変り種。
インタヴューは必読。ジャズ奏者としてプロの仕事をして、夜中にリュートを弾いていた・・・という若き日の回想・・・バロック音楽とジャズの関連・・・
以上のことが、これほどの実力派奏者が語ると、真実味を帯びる。

古楽器=貴族的・・・という短絡的な見方をすると失敗する。
どちらかというと、民族音楽と共通のものが多く、いわばポピュラー音楽ともいえる。
そんなこともなんとなく理解できる、サヴァール氏のありがたいインタビューもある。