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富川ギター教室

〜クラシックギターに関する読み物〜
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ギター名盤・珍盤

ギター名盤・珍盤

マヌエル・カーノ「アンダルシアの情景」

初めてマヌエル・カーノを聴いたのはカセットテープだった。それは大学生の時、スペイン旅行中に 行ったときにどこか露天で暇つぶしに買ったテープであった。ジャケットからクラシックギターの テープであると勘違いして購入。音楽はあきらかにフラメンコであるが、それまでに聴いてきたその種 のものとは明らかに違う!。音がいいのである。腰のある、豊かな、それでいてキレのある音で胸にしみた。 この奏者こそ、コンサートフラメンコギターの巨匠、マヌエル・カーノであったのだ。
そこで、この「アンダルシアの情景」であるが、アンヘル・バリオスの曲が多く収録されているのが ポイント。まづは注意点。アンヘル・バリオスはあの「大聖堂」のバリオス・マンゴレとは別人です。 気をつけましょう。
先日、マヌエル・カーノの息子である、ホセ・マヌエル・カーノの来日記念パーティーに行ってきて、 彼の父についていくつか話をした。彼は少しクラシックギターよりの「フラメンコ奏者」であると彼は 言っており、「自分はよりフラメンコっぽいね」と語った。
若い頃のマヌエル・カーノはクラシックギタリストをめざし、当時「世界最高のギター教授」と呼ばれた レヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサに薫陶を受けんと訪問。カーノの演奏を聴いたレヒーノは「お前は フラメンコを弾いたほうが良い」とアドバイスしたという逸話をきいたことがある。
だから、彼のギターの音にはどこかしら腰のある、切れがあるのだと、私は思う。 やはり、源流はひとつ、ギターの音はひとつ、であると思う。クラシック、フラメンコ問わず、良い音、 美音は「ギターらしい音」に他ならない。まさしく、カーノの音にはそれがある。
「ギターらしい音」を忘れそうになったとき、ふと、このレコードをかけてみる。そうするとギターの 美音というのは、セゴビアでもホセ・ルイスでも、ギリアでもみな一緒なのだな、となんとなく 理解できたような気がする。そんなレコードです。
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